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zoom RSS 釜石でのゼミ合宿

<<   作成日時 : 2013/09/15 16:38   >>

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津波の避難路で津波の映像を見る学生

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カキの養殖ロープについた雑物とり


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意外とおとなしいタコ

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清掃した松ぼっくりロード

○9月11-14日に、2年のゼミ生6人と、釜石市でゼミ合宿を行なった。特別に仮設住宅を借りての自炊生活を行なった。
○初日は、三陸ひとつなぎ自然学校の伊藤さんに、鵜住居地区の被災地を案内してもらった。震災から2年半が経過し、被害を受けた建物は撤去されたものの、その後に建物が再建されていないとともに、釜石駅から北に延びる山田線の復旧が決まっておらず、復興はまだまだの状態だ。土煙をたてて走るダンプトラックと、がれきの山が目に付く。
○根浜の宝来館の裏の避難路で、そこから伊藤さんが撮影した大津波の映像を見せてもらった。リアルな映像で、津波のすさまじさを改めて実感した。
○2日目と3日目に、カキ養殖の作業のお手伝いをした。養殖ロープやカキにへばりついている、ムール貝や得体の知れない海の生き物を取り除く作業だ。半透明のブニョブニョの生き物(水ほや)がびっしりついているのを見ると、一瞬腰が引ける。漁師の久保さんの話では、カキは1日陸に上げても生きているが、水ほやは死ぬので無理に取らなくても良いということで、一安心。養殖ロープは約7m。40-50cmおきにカキの塊がある。ホタテの貝殻にカキの稚貝が数個ついたものを海中につるすことが養殖の始まり。順調に稚貝が成長するとホタテの殻は全く見えない。どうやら、成長しやすい深さがあるようで、7mのうち、カキの大きな塊は、3,4箇所だ。
○我々が作業しているとなりのプラスチックの水槽に、漁港で獲った魚が泳いでいた。魚に混じってタコが1匹。学生が捕まえて手懐けようとする。手の甲に載せると意外とおとなしく、可愛らしく見える。
○3日目の朝、漁港で待っていたのは、匂いとコバエだった。前日、海から引き上げたカキの養殖ロープについていたものが腐り始め、その匂いと、それに群がるコバエ。前日は黙々と作業をしていた学生も、さすがにたじろぐ。久保さんは、作業を始めればコバエはどこかに行くし、そのうち匂いにも慣れるという。そのことばを信じて作業開始。通りかかった別の漁師が、「どうだ。臭いだろう。」と言う。漁師が臭いという匂いに我慢しながら作業を続けた。
○3日目の昼食に、漁協にお願いして、定置網漁用の大型船の乗組員と同じまかない食を食べさせてもらった。ワラサ(60-80cmのブリ)の刺身とトロトロ汁をご馳走になった。あまりのおいしさに写真を撮ることを失念してしまった。
○サケの最盛期(10-11月)は、3時頃に出港し、漁を終え7時ころ朝食、漁具の手入れなどの作業後12時に昼食を取り、その日の仕事は終了する。まかないさんは、2時に起床、3時から勤務するという。
○2日目の午後に、郷土料理研究会の、三浦さん、前川さん、藤原さんに、震災と伝統行事と郷土料理の話を伺った。震災当日は珍しく雪が降る寒い日で、かろうじてライターを持っている人がいて焚き火を起こして暖をとったが、目の前で同じ集落の方が亡くなったそうだ。震災後3日間位は食料をかき集め、断水のため旅館の風呂でコメを洗ったり、流れてくる食料を拾って生き延びたとのこと。人間のたくましさを感じた。
○その後、3人を中心に、仮設住宅の集会室で郷土料理の会を開いた。その場で食べずに津波で亡くなった息子の供え物として持ち帰った高齢者もいたとのこと。
○東北歴史資料館編『三陸沿岸の漁村と漁業習俗(上)』(1984)に基づいて、箱崎の伝統行事と関連する食べ物についても伺った。思いのほか多くの行事があるが、なかなか休みの取れない漁師にとっての休日だという。箱崎には、ナナミという、秋田のナマハゲに似た一種の鬼が家々を回る行事もあった。資料に書かれていた行事の中で、箱崎生まれの三浦さんでも知らないものもあり、域外の前川さんや藤原さんにとって初めて聞いたという行事も多々あった。漁村の再生と並行して、引き継ぐべき伝統行事を選択し、継続していくことが望まれる。
○最終日は、根浜海岸の松林の松ぼっくりロードの清掃と整備作業を行なった。これは、自然環境の保全の一貫で、遊歩道を整備すればゴミが捨てられないだろうということで、昨年作られ、ボランティアの手によって清掃、整備されている。少しの時間できれいになり、道も延長でき達成感を味わうことができる。
○漁業体験に挑戦し、被災地の方々の生の話を伺い、漁師さんに頂いた食材などで料理し、熊と遭遇する恐れのあった夜道で見上げた満天の星空、内容の濃い4日間だった。

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